公開日:2026年7月28日
Xでシェア

SANKYOが羽根モノで勝負 KUGITAMA第一弾「P羽根BASTARD!!」始動

取材で全国のホールを回りつつ、空き時間があれば結局シマに座っている元パチプロライターです。今回は、業界最大手が本気で羽根モノに突っ込んできた、という話をします。

SANKYO、KUGITAMA第一弾は『P羽根BASTARD!! -暗黒の破壊神-』

公式Xで発表されたのは、SANKYOの「KUGITAMA(クギタマ)」プロジェクト第一弾機種『P羽根BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の始動告知です。筐体・盤面画像も公開され、界隈のタイムラインがざわつきました。

「大手が羽根モノ?」と首をかしげた人もいるはずです。でも、これは思いつきの一発企画ではありません。

そもそもKUGITAMAとは何なのか

KUGITAMAは2025年8月から始動した、パチンコ本来の魅力をあらためて社会へ伝えていくというSANKYOの新プロジェクトです。背景として、近年「複雑でわかりにくい」「お金がかかる」というイメージが浸透し、遊技人口が減少しているという課題認識が示されています。

施策は大きく3本柱。整理するとこうなります。

施策内容
デジタルスマホ・PCで遊べるゲームアプリ開発と、デジタル博物館「SANKYOミュージアムオンライン(仮称)」の開設予定
リアル「カフェ×遊技機」の体験型店舗を都心に展開予定。羽根モノ機中心のシンプルな遊技機を設置
プロダクト「釘と玉」というパチンコの原点に立ち返った羽根モノ新台を、導入しやすい低価格で展開

今回発表された『P羽根BASTARD!!』は、この3本目・プロダクト施策の第一弾にあたります。

注目は「月額2万円レンタル」という売り方

個人的に、機種そのものより先に驚いたのがここです。

SANKYOは「KUGITAMA YELL(エール)プラン」として、2026年秋頃の市場投入を予定している新たな羽根モノ機に、ホール向けの月額20,000円(税抜/予定)の低価格レンタルプランを導入すると発表しています。グリーンベルト掲載の社長インタビューでは、この施策についてレンタルのみで、途中解約や1台からの導入も可能な設計だと説明されています。

初心者向け解説:なぜ「機械代」が話題になるのか

パチンコを打つ側からは見えにくい話なので補足します。ホールは新台を1台数十万円で買っています。当然その原価は、その後の営業(=釘や設定)で回収する必要があります。

機械代が高い → 回収しないといけない → 釘が渋くなる → 客が飛ぶ。この悪循環が、ここ数年ずっと業界の課題として語られてきました。

小倉社長が2026年の年始に掲げたのは「高過ぎる射幸性・高過ぎる機械代を見直すこと」で、羽根モノはその解決策の一つになり得るという位置づけが示されています。つまり今回の発表は、単なる新台情報ではなく価格構造への踏み込みという側面があります。

なぜBASTARD!!なのか

版権選定にも意図があります。社長インタビューでは、羽根モノを「懐かしさ」だけの文脈に閉じないことを意識したと語られており、ホールの羽根モノコーナーに20代・30代が座っている現実にヒントを得て、「いまの世代にも手に取りやすい題材や見せ方」で若い世代が打ちたい羽根モノを定義し直す必要があると説明されています。

復刻でもなく、極端に若年層狙いでもない。この中間に置きにきた、という読み方ができます。

ユーザーの反応

反応は期待と冷静な指摘が入り混じっています。主なものを要約して紹介します。

  • 「大手が羽根モノに本腰を入れるのは素直に嬉しい。低予算で長く遊べる台が増えてほしい」という声(賛成派の反応要約)
  • 「筐体と盤面のデザインが良い。見た目だけでも打ちに行きたくなる」という声(賛成派の反応要約)
  • 「釘を触れる人材がホールから減っており、羽根モノをまともに運用できる店がどれだけあるのか疑問」という指摘(批判・懸念の反応要約)
  • 「KUGITAMAで期待していたのは別の方向性だった。この題材はイメージと違う」という指摘(批判・懸念の反応要約)
  • 「月額2万円なら小規模店でも試せる。まず置いてもらえること自体に意味がある」という声(賛成派の反応要約)

3つ目の「釘師」の話は、業界の構造を突いた鋭い指摘です。羽根モノは液晶機と違い、釘調整の巧拙がそのまま遊技感に直結します。台が良くても、運用が伴わなければ「回らない・入らない」で終わる。ここは正直、私も同じ懸念を持っています。

元パチプロ的に言っておきたいこと

期待値稼働という観点で見ると、羽根モノは基本的にデータで追いかけにくいジャンルです。釘と寝かせで別物になるので、機種スペックだけ見て「これは甘い」と判断するのは危険です。

逆に言えば、ホールの姿勢がはっきり出る台でもあります。羽根モノをちゃんと開けている店は、たいてい他の島の調整も雑ではありません。私は取材先で羽根モノの島を見て、その店の性格をなんとなく測っています。安い台が入ってくるということは、この判断材料が増えるということでもあります。

今の段階で押さえておくポイント

ポイント中身
スペック詳細は未発表第一弾機種の正式名称、スペック、提供条件、開始時期等は今後の機種発表時に案内するとされている
市場投入は秋頃の予定2026年秋頃の市場投入予定として告知されている。導入日確定を待つ
導入店は限られる可能性低価格レンタルとはいえ、置くかどうかはホール判断。近隣の羽根モノ島の状況を先に見ておくと動きやすい
まとめサイトの数字を鵜呑みにしない現時点で出回っている性能面の話は推測を含む。判断はメーカー公表情報を基準に

まとめ

老舗メーカーが次々と姿を消していく一方で、最大手が「釘と玉」に戻ろうとしている。この対比は、2026年のパチンコ業界を象徴する構図だと思います。

私はこの手の企画に対して、期待半分・様子見半分という立場です。ただ、実機が置かれたら間違いなく座りに行きます。羽根モノの島で玉の動きを追う時間は、やっぱり面白いので。

※本記事は2026年7月28日時点の公開情報に基づきます。プロジェクト概要はPR TIMES掲載のSANKYOプレスリリース(2025年8月7日)およびgamebiz、レンタルプランはKUGITAMAプロジェクト特設サイト、社長コメントはグリーンベルト掲載インタビューを引用した記事を参照しています。ユーザーの反応はSNS上の投稿を要約したもので、原文の引用ではありません。

パチンコ・パチスロは18歳になってから。適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。

Xでシェア